西村内科脳神経外科病院

ダイエット

 

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ダイエット(英:diet)とは、健康や美容などを目的として、食事の量・質(カロリー)、
食材の種類・バランスなどをコントロールすることである。
 

1) 「ダイエット」の用語について
         英語のdietは、食物、(日常的な)食事、餌という意味である。特にdiet 
         control、diet therapyの略語として、食餌療法のための「規定食」を指す。
         従って「糖尿病予防のためのダイエット」、「高血圧の治療の一つとして
         ダイエットをする」というように使用するのが、元の意味からすれば正しい。 
         日本では、この語が「減量のための食餌制限」として限定的に使用されるこ
         とが多いため、「ダイエット=減量・痩身」という意味の和製英語化している
         傾向にある。  

2) 食事の総カロリーを制限する
         摂取カロリーを減少させる 
         生活習慣病の予防、特定の治療効率の増大、痩身、またそれに伴う関節など
         への負担を減少させ関節症などの症状を和らげることなどを目的として、
         食事の総カロリー量に一定の上限を設定する。「摂取カロリー<消費カロリー」
         の状態を保つことにより、体重が減少することを期待して行う。 
   摂取カロリーを増加させる 
         相撲などのスポーツ選手や、虚弱体質の改善など、体重を増加させることを目的
         として、食事の総カロリー量に一定の下限を設定する。「摂取カロリー>消費
         カロリー」の状態を保つことにより、体重の増加することを期待して行う。 

   食事内容を制限する
        (相対的に)過大な要素を減らす 
         高血圧における塩分制限、糖尿病における砂糖の制限(代替の人工甘味料を用
         いる場合がある)、高脂血症における油分の制限などで、該当疾病の病状増悪
         防止や予防、治療効率の向上を目的として行う。なお、糖尿病の場合は、前述
        「総カロリーの制限」も併用する。また、腎臓病の場合は、塩分やタンパク質の
         制限を行うことがある。 
  (相対的に)過小な要素を増やす 
         低血糖症における糖分摂取、持久走など運動の前に行う炭水化物を主体とした
         食物の摂取(カーボ・パーティー)、鉄欠乏性貧血の場合に鉄分を多く含む食物
         の摂取、便秘症の場合の食物線維豊富な食事の推奨、美容のために各種ビタミン
         類を多く含む食物の摂取など。場合によっては保健機能食品によって不足分を補
         うこともある。手軽なため流行しているが、本来は日常の食事で補うべきもので
         ある。 
薬剤の禁忌によるもの 
         疾病治療時の薬剤によっては、特定の食物を制限することがある(例:ワーファリン
         服用時の納豆摂取の禁止)。 
同種の栄養素の異なる形態のものを使う 
         ジュース類など、砂糖が多く含まれる飲料を摂取すると、急激に血糖値が上昇し、
         身体はそれに対処するため、膵臓より大量のインスリンが分泌されて血糖を下降させ、
         血糖値の急激な変動がおこる。この極端な変動は、肥満に結びつきやすいという指摘
         があり、また心理面に影響し、いわゆる「キレやすい」状態をひきおこすという説を
         唱える者もいる。米などの炭水化物で糖質を摂取したほうが、血糖値の上昇はゆるや
         かであり、比較的安定に推移する。 
炭水化物の摂取を制限する 
         時間的な制限を行う(例、夕方以降は摂取しない) 
         現在の食事習慣では、身体的に朝、昼に摂った炭水化物で十分であることが多く、
         運動量が収束に向かう夕方以降の炭水化物摂取は消費されにくいため、糖尿病や肥満
         の防止につながるという考えに基づく。 
食事の中の割合を減らす。 
         炭水化物は消化が良いため血糖値の上昇が早く、それに伴い多く発生するインスリン
         が体脂肪の生成を促進させるため肥満につながるという説があり、「炭水化物抜き
         ダイエット」として盛んに実践されている。 

食事の摂取量・頻度を制限する
        一回の摂取量を減少させる 
        消化管の手術の後など、一度に処理できる食物の量が限定される場合、一回の食事の
        総量は減少してしまうが、一日の必要カロリー量を維持するために、食事の回数を
        増加させなければならない。 
一回の摂取量を増加させる 
        相撲の力士は、一回の食事量を増加させて食事の頻度を減少させるといわれている。
        頻度を減らすことにより一時的な飢餓状態になることで栄養吸収率が上がるため、
        同じ総カロリー数であれば太りやすいと考えられている。(一回の食事量を極度に
        増やすことにより次第に他の二回のの食事量が減少して結果的に摂取カロリーが減る
    という説もある。) 

参考
        英語の「the Diet」には(デンマーク・スウェーデン・日本などの)国会の意味がある。
        但し、それぞれの意味は語源が異なるため、英英辞典では別個の単語として扱われている。
 
「食餌療法」としての diet は、古ギリシア語の「生活様式」を意味する diaita に由来し、
「国会」という意味の diet は、ラテン語の「(会議の)日程」を意味する dieta に由来する。
この dieta が古ギリシア語の diaita に由来しているという説もあるが、定かではない。




神経性無食欲症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(拒食症 から転送)
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神経性無食欲症(しんけいせいむしょくよくしょう、anorexia nervosa: AN)は精神疾患
のうち、摂食障害の一種である。一般には拒食症(きょしょくしょう)とも言われる。
若年層に好発し、ボディ・イメージの障害(「自分は太っている」と考えること)、
食物摂取の不良または拒否、体重減少を特徴とする。神経性食欲不振症、神経性食思
不振症とも言う。




[編集] 総論
神経性無食欲症は、心理的要因・社会的要因・生物学的要因によって生じる、摂食行動
を主な表現形とする精神疾患である。特に、心理的要因(ストレス)によるところが多く、
慢性経過をとることが多い。近年、日本において増加傾向にあり、また経過途中で抑うつ
を伴ったり身体的疾患を合併することもあり、社会に与える影響も大きい。

典型的なANの患者では、体重を落とすために始めたダイエットで達成感が得られ、体重を
落とすことを止められなくなってしまう。低体重であっても自分の体重を多すぎると感じ、
さらに体重を減らすことを望む。鏡を見ても「まだまだ痩せられる」と感じるのみであり、
体重が低すぎるとは考えない。

宗教上の理由から断食をする場合、政治的目的から断食によるストライキを行う場合、
あるいはカロリーを制限することで長寿が達成できるという健康上の信念を持っている
場合に、食事を摂らないか極端に食事の摂取量を減らす例があるが、これらはANではない。

時にANは、神経性大食症(過食症)や、その他非定型性の摂食障害へと、病像が変化する
場合がある。


疫学
社会的要素を含む疾患であるため、その病態は国によっても異なる。ダイエットが若年層の
一大関心事である日本におけるANは、若年層、特に青年期の女性に非常に多いことが特徴で
ある。若年男性でのANの発症も見られることがあるが、男女比はおよそ1対20である。
発症年齢が年々低年齢化しており、小学生での発症も増加している。治療は一般に困難であり、
長い時間がかかる。合併症や自殺のために経過の途中で死亡する例もある(5%〜15%程度)。

一方で、近代的なダイエットとは無縁のアフリカの地方部においてAN様の病像を呈する症例
の報告があり、宗教的信念との関連が考えられている。


症状
ANは、精神神経疾患の中では、致死率が最も高い疾患のなかのひとつであり、最終的な致死率
は5%-20%程度である。主な死因は、極度の低栄養による感染症や不整脈の併発である。患者は
自己の体重が減少することに満足できるため、自殺が死因となることは神経性大食症(過食症)
と比較して少ないが、 抑うつ症状を伴うこともあり、自殺企図をきたす症例もある。

極度の体重減少 
女性の場合、無月経 
活動性の上昇、易興奮性、睡眠障害 
抑うつ症状 
食物への興味の上昇…しばしば料理関係の情報を収集する 
強迫的な思考 
自傷行為 
手掌・足底の黄染(高カロテン血症) 
低血圧 
便秘、腹痛 
電解質異常、特に低カリウム血症 
骨粗鬆症 
続発性甲状腺機能低下症 
色素性痒疹…胸や肩などの痒みの強い発疹が出現する皮膚疾患 
電解質異常は、特に利尿剤の乱用が見られる症例では起こりやすく、時に低カリウム血症
から致死性の不整脈をきたし、急激に死に至ることがある。

また、これらの個人に属する症状に加えて、極度の体重減少や易刺激性が、周囲との関係
不良をもたらすことも大きな問題となる。


診断
DSM-IVの診断基準では、
「標準体重の85%の値を維持することを拒否する」
「体重が減少しているときでも、現在の体重が増加することに対して恐怖がある」
「標準体重に満たない場合も、自分自身の体重を多すぎると感じる」
「(初潮後の女性の場合)3周期以上に渡る無月経」
の4項目を診断基準としている。

さらに、
活動性の亢進があること。体重を落とすため、必要以上の運動・活動を行うこと。 
現在の病状、深刻性について、認識に乏しいこと。 
を組み合わせて診断を行う。診断基準に完全には合致しない場合に、非定型摂食障害
(特定不能の摂食障害)の診断になることがある。例えば月経が不順ながら存在し、
その他はANの基準を満たす場合、非定型摂食障害と診断される。

摂食障害の患者は時に診療を拒否し、問診の際に症状を隠す傾向にあるため注意が必要。

ANは、以下の2種類のサブタイプに分類される。

制限型神経性無食欲症(AN-R) 
制限型のAN(restricting type)では、食物を口にすることを重度に制限するが、AN-BP
に見られるような行動は行ったことがない。 
無茶食い-排泄型神経性無食欲症(AN-BP) 
無茶食い-排泄型のAN(binge-eating/purging type)では、食物を過量に摂取した後、
自分で嘔吐を誘発して、あるいは利尿剤、下剤等を用いて、食物の排泄を試みる、
というエピソードを行う。(しかし、下剤や利尿剤では食物の吸収をほとんど妨げることはできない。)
排泄する代わりに、無茶食いの後に数日間絶食する場合もある。 
2002年の「DSM-IV-TR」の診断基準も同様である。

その他の診断基準として、厚生労働省の診断基準やICD-10の診断基準も存在する。


原因
ANの発生原因については議論があるが、生物学的要因・心理的要因・社会的要因の
3つの要素があると考える人が多い。

生物学的要因についても様々な研究が報告されている。器質的な脳の病変の存在
は明らかにされていないが、二卵性双生児よりも一卵性双生児の方が一致率が高
いこと、AN患者の家族にはうつ病、アルコール依存、強迫性障害や摂食障害が多
いことから遺伝的要因の関与も考えられている。ANの発病に関連する遺伝子も
いくつか見いだされてはいるが、結論は出ていない。視床下部におけるドパミン、
ノルアドレナリン活性の異常を指摘する研究もある。出産時の合併症(頭蓋内出血、
低体重など)がANの罹患率を増加させるという疫学的研究もある。 
心理的要因が発病に影響しているのは明らかであり、
ANの発病前には、発病に関連する何らかのエピソードが見出されるのが通常である。
海外の研究において、摂食障害の患者は健常者よりも高い確率で幼少期に性的虐待
を含む虐待を受けた経験をもつという報告もあるが、他の精神疾患においても高い
確率で性的虐待の既往が報告されており、摂食障害と性的虐待を直接的な因果関係
は不明である。またかつて、1970年代などの初期の研究において、高学歴や家庭の
経済状態がよいことなどがANの罹患率と相関するという報告がなされ広く信じられ
ていたが、その後の研究ではこの説を支持しないか、むしろ逆の結果が示されるこ
ともある。その他にも精神力動学的に様々な考察がなされている。 
性的な成熟に対する恐怖・女性であることの否定:女性は第二次性徴を迎えると、
皮下脂肪をたくわえ身体が丸みを帯び、乳房がふくらむなど身体が変化する。これら
の身体変化を受容できず嫌悪・拒絶する心理からANを発症する場合もある。 
肥満恐怖:肥満への恐怖・嫌悪が存在することが多い。「太っている」などとから
かわれることが発症のきっかけとなる場合も多い。また女性の場合、第二次性徴に
よって皮下脂肪の蓄積するため、前述の性的成熟拒否と肥満恐怖が混合している場合も多い。 
母親からの分離の問題・母親の拒絶:食べ物が母乳などを含む「母親のよい部分」を
象徴するとみなすことができ、摂食拒否によって母親になることを拒絶しているという説。 
対人関係の障害:原因なのか結果なのかは不明であるが、対人関係に障害を有する症例
が多い。 
失感情症(アレキシサイミア):自らの感情に気づくことができない・できにくいことを
「失感情症(アレキシサイミア)」という。ANも失感情症の要素があることが指摘されて
おり、自らのストレスやつらい気持ちに気づかず(否認して)、その代わり身体症状で
表現しているという可能性がある。 
完璧主義・強迫性も、AN患者においてしばしばみられる。 
嗜癖(依存症)としての要素:ANの初期に、摂食量を制限して体重が減るという結果を得
て満足し、更に摂食量制限にふけり、独特の気分高揚を示すことがある。この心性は薬物
依存やギャンブル依存などの嗜癖行動との共通点があると言われている。 
社会的要因もANの発症に関与している。 
メディアにおいてやせた女性、元気で快活な女性が賞賛され、内面よりも外見を重視する
ような風潮は、ANの発症の大きな要因であろう。実際に、12~21歳の2862人の思春期少女を
18か月間追跡調査したところ、90人が摂食障害を新たに発症したが、発症に関与した因子
として一人で食事をすること、少女雑誌をよく読むことやラジオをよく聴くことが挙げら
れたという研究もあり、メディアの影響がうかがわれる。 
芸能界やモデル業界などの美を競う業界や、痩せていることが重要だと考えられている
スポーツ選手においてANにかかる患者がいることが注目を集めている。 
2006年現在、当疾患および神経性過食症をあわせた「中枢性摂食異常症」は厚生労働省
の特定疾患に該当し、重点的に研究が進められている。


治療
他の精神疾患がそうであるように、ANも社会的・精神的・肉体的な要素を併せ持つ複雑
な疾患である。早期の治療は治療の成功率を高める。

治療法は、入院・外来での疾患教育、認知行動療法や集団療法などの心理療法、薬物療法、
家族のカウンセリングなどが中心となる。患者が病気であることを否認する場合や、
ANの存在を容認したとしても治療には拒否の姿勢を示す場合はよくみられる。さらには、
治療を認める姿勢を見せて、実際には出された食事を隠れて捨てる、などの行為も少なか
らず見られる。

治療にあたっては、体重増加のみを治療目的とすべきではない。「とにかく食べろ」といっ
た強硬な姿勢を家族や治療者が見せることは、通常逆効果となる。長い間ANと戦っている
患者にとって、食物を食べること自体が大変な苦痛・恐怖につながるためである。また体重
増加以外にも、患者の主体性を重視し、人間としての成熟、対人関係の充実、実生活での
適応などを援助することが重要だからである。以上のように、適切な医師-患者関係、家族-
患者関係を築くことが最も大切である。

インターネット等で摂食障害患者、元患者との交流を持つことがよい影響をもたらす場合もある。

治療により軽快した場合、再発や、神経性大食症の発症に注意する必要がある。

厚生労働省の特定疾患に該当し(前述)、治療法についても重点的に研究が進められている。


参考
オーストリアのエリーザベト皇后も、嫁姑問題を契機にANを発症したといわれている。 
日本では、ANは一般的には「拒食症」の名前で知られており、その患者の実態は、たびたび
ドキュメンタリーとしてマスコミに取り上げられることがある。カーペンターズのカレン・
カーペンターが拒食症から心臓発作を起こして死亡した際に、本症は日本やアメリカで大きな
注目を浴び、注目される疾患となった。 
東電OL殺人事件の被害者女性も慶應義塾大学を卒業し総合職として東京電力に入社した30代
独身のエリート社員であったが、セックス依存症の性癖とANの双方を発症していた。